黒バス長編

□よろしくな
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小金井達の持っていた肉と日向達の携帯食料を食べ終わった後リコが切り出した。

「2人とも誠凛に入らない?」

「えっ!?」

水戸部と小金井の驚きに同調するかのように木々がゆれた。

「いきなりだな!オイ!」

「だって2人とも行く宛ないんでしょ?」

「俺はそうだけど,水戸部はちゃんと帰るとこあるんだぞ」

「えっ!そうなのか」

同じ属性の人間で固まり村をつくる事が多いが異なる属性で助け合って生活する村も珍しくない。
特に金属性は他の属性をサポートする能力が多い為その傾向が強い。
なので日向たちは水戸部と小金井は同じ村出身だと思っていた。

「うん,水戸部は違う村の育ちなんだ。
水戸部の居たチームが俺の村を襲ったんだけど水戸部は友達の村を襲うなんて出来ないってチーム抜けて更に俺のこと助けてくれたんだ。」

小金井が水戸部っていいやつだろ〜。と自慢気に笑いかける。
水戸部もにこりと笑った。

「水戸部ホントいいやつだな…」

「で2人ともどうする?」

リコが目を輝かせながら訊いてくる。

「どうする水戸部?
あー…確かに。ふむふむ。」

小金井と水戸部が会話?しているが日向には全くわからない。

なんとなく視線を森に移すと,視界の端で何かが動いた。

「小金井危ない!!」

日向より早く何かに気づいた伊月が小金井を庇った。
小金井の背後の茂みから現れたのは数匹のウルフだ。

「潜んでたのか!?」

日向が素早く銃を撃つ。
木吉はリコを庇いながら木々でウルフの体を貫く。
そして残ったウルフは水戸部の水弾の餌食となった。

3人の鮮やかな連携によりあっという間に戦闘は終わった。
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