First Story
□キス
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潤「好きだったんでしょ?
翔くんのこと。」
聡美「6年前…あたし翔に本当にひどいことした。
自分のことしか考えてなかった…。
自分のために翔を捨てたはずだったのに
翔を失って気づいたら心にポッカリ穴があいてた…。
気づいた時にすぐ伝えれたらよかったんだけど、
事務所に強く監視されてて
もちろん目を逃れてひとりで翔に会いにいったこともあったんだけど
ジャニーズ事務所のガードはもっと固くて…
また翔と会えるようになるのに
6年もかかっちゃった。
会えた時は本当にうれしかったの。
謝ったくらいじゃ許してもらえないこと
並大抵の努力じゃ翔がまたあたしを見てはくれない
そんなことわかってたから卑怯な手を使うしかなかった。
あの子を傷つけたのも悪いとは思ってる。
けど翔に大切な人ができたって知って
勝ち目がないってわかったら歯止めきかなくなっちゃった。
本当は初めから素直に好きって言えてたら
こんな終わり方にはならなかったのに…
よけい悪い関係になっちゃった…」
潤「…だって。翔くん。」