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□入学式
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『くわぁ…』
うわー、増えたな…
教室には生徒がわいわい賑わっている。見回してみるとキャラが濃そうな子ばかり…チャイナ服が似合いそうな頭の子やおかっぱ頭に猫耳の子、職探ししてそうなマダオっぽい人などなど…
このひとたちと一年間過ごせるのか心配…
「あ、起きてるアル!」
さっきのチャイナの子が駆け寄ってきた。
『ん?』
「はじめまして!神楽アル!」
『え、あぁ、はじめまして…?』
「ところで何時に来たアルか?」
『は!?』
なんでいきなり…会って数秒で言うことソレ!?とまぁ、5時に来た。なんて言うと理由を聞かれるのは確実。それじゃあ…
『う、うーん、忘れたかな?はははー』
「さっきは5時言ってたヨ?」
『へ?』
まさか、いや、寝ぼけてたのか…!?
『はははー…、寝ぼけてたのかなーははは…』
「あ、名前聞いてなかったネ」
『あ、ごめんなさい。坂田颯希です』
「颯希か!よろしくネ」