どうぶつ日和
□おとまり
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アタシ、志倉玲は紫水晶と付き合っている。まぁ、きっかけとかは、また、追々に。
早々に家に着いたアタシは、昼食をとり、今は部屋(というか家)の掃除をしている。
テスト最終日で翌日は土曜日だからと、アキが泊まりに来ることになったからだ。
アタシは一人っ子だし親は仕事柄滅多に帰ってこないから、気を遣わなくていい分、我が家の方が都合がいいのだ。……やましいことはない、多分。
それにアキの方が学校から離れた所に住んでいるから、電車代が浮くというメリットもある。たかが二駅分くらいケチらなくてもいいのに。
さて、掃除はいつもしているから大して時間はかからなかったわけでして。
あのあざと姫が定期と荷物を引っ提げてここへ来るのにも大分時間があるわけでして。
時刻はちょうど14時。
……一時間くらい寝てもいいだろう。
アタシは満腹からくる睡魔にあっさりとその身を委ねて昼寝に入ったのだった。