どうぶつ日和

□たとえるなら
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【志倉 玲の場合】

皆さんこんにちはー! 晶です!
玲ちゃんとと付き合ってから、もう一年以上経つんですよー! 時間ってあっという間に流れちゃうんですね。ま、私にとっては昨日のことみたいに思い出せるんですけどね、きゃっ☆

そういえばこの間「セリフに星をつけんな」って玲ちゃんに怒られました。うっとうしい、何て言ってましたけど、きっと照れ隠し(?)ですね! 素直じゃないし、照れ屋さんだけど、何か可愛いんですよねー。何かに似てるんだよなー……?


――


「あ、アキ、おはよ」
「玲ちゃん! 待たせちゃった?」
「大丈夫だよ、そんなに待ってないし」
「そうなの? でも待ち合わせまで後5分もあるし……。 いつから居たの?」
「ん? あー、一時間前くらいかな?」
「!!??」
「いやー、久しぶりのデートだし、何か早く目が覚めちゃってさ、はは……///」
「…………今日はサービスデーか何かなの?」
「え、ちょ、アキ? 何で撫でてんの?」
「いいから」
「……んー///」ホクホク

「届きにくい、しゃがんで」
「」
「次からはちゃんと寝てね」ナデナデ
「はーい」ホクホク


体育の授業中
 
「アキ、キャッチボールしよ」
「え? いいけど、今バレーだよ?」
「ほら、肩痛めたら嫌じゃん」
「なるほど〜、玲ちゃんアタック打つもんね」

ボールを手にし、玲から少し距離をとる晶。

「いくよー」
「……」

あれ、何か目がマジなんですけど、と思いつつもボールを投げる。ボールは玲を越えて弧を描く。

「どこ投げてんのアキー!」
「ごめ……え」

セリフの割に嬉々としてボールを追う玲。ボールに追いつき、返球するまでの速さといったら。

(何あの速さ!?)
「もっと下がろうかー? 遠くに投げてもいいよー!」
(それにしても……玲ちゃん楽しそうだなー)

目をキラキラさせながら両手をブンブン振る玲。その姿は少年さながらである。

「玲ちゃーん!」
「何ー!?」
「そこまで届かないよー!」
「!!??」

尻尾がついてたら忙しそうだなぁ、と玲にこっそり萌える晶であった。

「玲ちゃんさ、フリスビーとか好きでしょ」
「なっ、何で!?」
(図星かぁ……)ニマニマ

 
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