どうぶつ日和

□たとえるなら
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玲宅にて

「玲ちゃ〜ん」
「何でコーラで酔うかな」
「玲ちゃん好き〜うふふ♪」
「……ん」

思いがけぬ晶の発言に、困ったような嬉しそうな顔をしながらその髪を撫でる玲。自分も好きだよと口を開きかけたその時、

「抱いて?」
「――」

晶はどうもタイミングが悪いらしい。玲の手がピタリと止まる。

「抱いて抱いて?」
「……セニョリータ?」
「ちーがーうー」
「じゃー何さー酔っ払いー」

呆れつつもからかうように、わざと間延びした口調で聞き返す。

「……んー?♪」

目を細めて意味ありげに微笑むと、晶は玲の肩を捕み、そのまま体重をかけて押し倒す。直感的にヤバイと思った玲だったが、少し遅かったらしい。

「何ってコッチだよー」
「ちょ、あの、アキー?」
「…………ね、しよ?」
「待っ、アキっ……!! んぅ……」


――


ここまで読んでくれた方なら分かってくれますよね? あざとくて、可愛いくて、寂しがりで、ちょっとえ……えろくて、アキってウサギっぽくないですか?

……え? アタシがアキに甘過ぎる? あはは、皆に言われるんですよねー、そんな気はないんですけど。その、アキの目はズルいんですよね、ダメって言えなく
なるんですよ、ははは。

ま、アキは否定してましたけど、アキは十分動物っぽいし、特にウサギっぽいんですよー。
 
 
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