ネガイ屋キラボシ堂

□第六話 過去のネガイ未来のオモイ
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お墓の前で立ち尽くす紡

紡「………」

歩いて来る夢人
振り返る紡

紡「!…夢人」

遠くで隠れるソラルリ

夢人「早くおいでよ…いつまで隠れてるつもり…?」

おずおずと紡を見上げるソラルリ

ソラルリ「………ぁ」

申し訳なさそうな紡

紡「ごめんな…ソラ…昨日は間違えちまって…」

俯くソラルリ

ソラルリ「…いえ……すみません…」

苦笑する紡

紡「何でソラが謝んだよ…」

視線を泳がせるソラルリ

ソラルリ「……あの…えっと…」

不思議そうな紡

紡「ん?どうした…?」

眉を下げて紡を見上げるソラルリ

ソラルリ「…私に…香百合さんの…お話を聞かせて頂けませんか…?」

紡「…え?」

頭を下げるソラルリ

ソラルリ「すみません…!!でも私…どうしても…ッ」

静かにソラルリを見つめる紡

紡「………」

ソラルリの頭を撫でる紡

紡「良いよ…」

二人に背を向ける夢人

夢人「じゃあ、僕帰るから…」

紡「いや、夢人も居てくれ」

立ち止まる夢人

夢人「………」

話し始める紡

紡「…香百
合と逢ったのは…ソラと出会う三年前…俺が高校一年の頃だ…あの頃の俺は少しの事でイラついて、何にでもキレて喧嘩ばかりしてた…」

紡「その日も隣り町のガラの悪い奴等に捕まっちまってボロボロになってた時だった…知らねぇうちに病院の近くを歩いてた見たいで…そこで小さい頃から入院していた香百合に逢ったんだ…」
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