ネガイ屋キラボシ堂

□第五話 光のネガイ影のオモイ
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悪態を吐く夢人

夢人「兄貴と居ると煩くなる…」

友達と二人で楽しそうに話をする梨恵

梨恵「…うんっ!それで裕美がねー」

後ろからその姿を眺める夢人

夢人「写真で見たのはアイツか…取りあえず、誰も近付けなければ良い訳だよね…」

辺りを見渡す夢人

夢人「…さーて、どうしよ…」

ビルのモニターから聞こえる宣伝アナウンス

アナウンス「今流行(はやり)のホラー映画ッ!“もう…戻れない”前売り券好評発売中ッ」

不敵に笑う夢人

夢人「…へぇ」

夢人を探す紡

紡「…ったく…アイツ何処行ったんだよッ!!」

花屋の前で立ち止まる紡

紡「…っ!…この匂い…」

紡の記憶の中で微笑む少女

香百合「私ね百合が一番好きっ」

目を細める紡

紡「…そう言えば…もうすぐ…」

我に返る紡
再び走り出す

紡「…ッ!!今は夢人だ!」

花屋の屋根の上から紡を見つめる少女

帝「…ふふっ。みぃーつけた」

眉を顰めて歩く梨恵

梨恵「…どーして由希ちゃん急に先に帰るとか言ったんだろー?何か用事でも出来たのかな?」

ふと友達を見つけて手を振る梨恵

梨恵「あ、紗代ちゃーん」

表情を明るくした後、梨恵の背後を見て驚く紗代

紗代「…あ、梨恵ちゃんだ…やっほー………ひッ!!?」

紗代に近付く梨恵
後ろから血塗れの女性も近付いて来て

梨恵「どうしたの?こんな所で…」

怯えて走り去る紗代

紗代「…っ!!」

不思議そうな表情をする梨恵

梨恵「紗代ちゃん?」

不敵に笑う夢人

夢人「…幻影作戦成功」

香炉の片手で持つ夢人

夢人「…これで外に居る時は誰も近付けないでしょ」

夢人の下へ走って来る紡

紡「夢人ッ見つけたぞッ!!」

ぼやく夢人

夢人「…見つけなくて良いのに…」
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