ネガイ屋キラボシ堂
□第五話 光のネガイ影のオモイ
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自分を指差す輝音
輝音「またあたし行こうか?」
後ろから声を掛ける紡
紡「いや、今日は俺が行くよ」
軽く片手を上げる紡
紡「ただいま」
小さく驚く輝音
輝音「紡っ」
嫌そうな表情をする夢人
夢人「…げ」
表情を明るくして紡に近付く心
心「お帰りなさーい!また一段と大きくなってv」
苦笑する紡
紡「一ヶ月じゃ変わんねぇよ…」
辺りを見渡す輝音
輝音「あれ?チョコは?」
ニッと笑う紡
紡「送って来たぜ」
くるりと方向を変える輝音
輝音「そ、ありがとっじゃああたしも家に帰るわ」
紡を見上げる心
心「…向こうは変わりなかった?」
頷く紡
紡「あぁ、今丁度新米ネガイ屋の研修期間らしいぜ」
表情を緩める心
心「あら、そうなのー懐かしいわねぇ…星ちゃんこの時期になると、街で出くわす新米さん達に囲まれるのよねー」
紡「…で、その親父は?」
ニッコリと微笑む心
心「仕事に行っちゃったわよーさっきまでは居たんだけど…」
ふと夢人が居ない事に気付く紡
紡「そっか…あッ夢人ッ!?」
のんびりと言う心
心「あら、あの子行っちゃったみたいね…」
走って夢人を追いかける紡
紡「アイツ…ッ!!行って来ますッ」
頬に手を当てて苦笑する心
心「あらあら…紡ちゃんまた出て行っちゃった…」
店内に戻る心
何処からか聞こえて来る声
ソラルリ「…ぅ」
カウンターの裏を覗き込む心
心「ん?」
小さく驚いて心を見上げるソラルリ
ソラルリ「…あ…」
困った様な表情をする心
心「あらあら…」