ネガイ屋キラボシ堂

□第五話 光のネガイ影のオモイ
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ネガイ屋キラボシ堂店内
椅子に座る裕美

夢人「…で、アンタのネガイはその友達とやらを独り占めしたい。そう言う事?」

怒鳴る裕美

裕美「そうは言ってないわッ!!ただあたしは…あの子が他の子と仲良くしているのが嫌なだけよッ」

溜め息混じりに呟く夢人

夢人「同じじゃん…」

机を両手で叩く裕美

裕美「同じじゃないッ!!」

カウンターから裕美を見る輝音と心

輝音「珍しー…お店に直接お客さんが来るなんて……確か凄く強いネガイを持った人じゃないと…此処に惹かれて来れないんですよね?」

頬に手を当てて頷く心

心「えぇ、あの娘のネガイに対するオモイはよっぽど強いのね…」

疲れた雰囲気の夢人

夢人「だから…ソイツが他の子と仲良くしなきゃ良いんだろ…?」

裕美「そ…そうよ…ッ」

立ち上がる夢人

夢人「そのネガイ…承りました…」

店から出て行く裕美を見送る三人

輝音「…友達が他の娘と仲良くする事に対する嫉妬かぁ…女の子は何に対しても嫉妬深いからなぁ…」

苦笑する心

心「女は恐いって言うものね」

頷く輝音

輝音「ですねー」

訝しげに二人を見る夢人

夢人「自分らだって女じゃん…」

人差し指を立てる心

心「例外有り、よねー」

ニッコリと笑う輝音

輝音「はいv」

溜め息を吐く夢人

夢人「女って分かんない…」

そのまま歩き出そうとする夢人

夢人「じゃあ…行って来るから」

慌てて呼び止める心

心「夢ちゃんっ!一人で行っちゃ駄目よ?」

訝しげな夢人

夢人「何で」

頬に手を当てて微笑む心

心「紡ちゃんが夢ちゃんに一人で仕事させるな、って言ってたからっv」

眉を寄せる夢人

夢人「また兄貴か…」
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