ネガイ屋キラボシ堂

□第四話 切なきネガイ幼きオモイ
2ページ/20ページ

ふと思い出す夢人

夢人「…それよりアンタ…何で向こうに戻ってたの?」

自分の事を聞かれて嬉しそうな鞠野

鞠野「留学中でも学生の身ですので定期報告ですわっv」

夢人「…ふーん。面倒臭そ…」

夢人に抱き付く鞠野

鞠野「面倒と言うよりも夢人さまに会えなかったのが辛かったですわっ」

軽く慌てる夢人

夢人「…ちょッ!!苦しいって…ッ!!」

嬉しそうな鞠野

鞠野「…夢人さまーーーv」

苦笑する輝音
後ろ手に扉を開けて外に出ようとする

輝音「あたしはお邪魔かなー…退散しましょっか…」

誰かにぶつかる輝音

優紀「…っわ!!」

慌てて振り返える輝音
尻餅を付いてている少年に謝る

輝音「あっ!!ご、ごめんね…っ!!大丈夫っ?」

キッと輝音を睨む優紀

優紀「貴方は後ろに目があるんですかッ!?」

驚く輝音

輝音「え?」

砂を払って立ち上がる優紀

優紀「確かに余所見をしていた僕も悪いですが、後ろ向きに歩けば誰かにぶつかって迷惑が掛かるとは考えないのですかッ?」

恐縮する輝音

輝音「え…っと…あの…すみません…デス…」

ビシッと念を押す優紀

優紀「今度からは気をつけて下さいねッ」

呆然とする輝音

輝音「……」

後ろからひよっこり顔を出す鞠野

鞠野「お口の達者なお子様ですわねぇ…」

隣りにいる夢人を見る鞠野

鞠野「?夢人さま…?」

優紀の背中を見てポツリと呟く夢人

夢人「キラボシの予感だ…」

小さく驚く輝音

輝音「あの子が?」

張り切る鞠野

鞠野「お仕事ですわねっ私もお手伝いしま…」

鞠野の言葉を遮る狼

狼「お迎えに参りました」

自分を見上げる狼を見て驚く鞠野

鞠野「…っ!!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ