ネガイ屋キラボシ堂
□第八話 罪のオモイ幸のネガイ
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真剣な表情で夢人を見据える輝音
輝音「血の繋がりがなくても星さんは夢人のお父さんだし、心さんは夢人のお母さん…紡は夢人のお兄ちゃんだよ…」
黙り込む夢人
夢人「………」
紡「お前がそう思ってなくても俺達は家族だと思ってる…」
ゆっくりと口を動かす夢人
夢人「…思ってない訳ない」
俯いたまま言う夢人
夢人「思ってなかったら兄貴なんて呼ばないよ」
呟く様に夢人の名前を言う紡
紡「…夢人…」
二人に背を向けて歩き出す夢人
夢人「でも…これは僕自信の問題だから」
寂しそうに呟く輝音
輝音「…そうやって夢人はまた一人で傷付こうとするんだね…」
輝音の言葉に立ち止まる夢人
夢人「皆は僕に優しすぎるんだよ…僕は優しくされる様な人間じゃない…」
夢人「元々僕はあの時消えないといけなかった…なのに僕は今存在している……僕が皆を巻き込んでいるんだ…」
呟く様に言う輝音
輝音「………嫌い」
少し振り返る夢人
夢人「え…」
怒鳴る輝音
輝音「そんな夢人大っ嫌いッ!!」
目を見開く夢人
夢人「………輝音…」