ネガイ屋キラボシ堂
□第七話 それぞれのネガイ因縁のオモイ
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公園
ブランコに座るチョコ
チョコ「…ど、どう思うでしょうか?」
チョコの隣りに立つ紡
紡「そうだな…」
慌てて俯くチョコ
チョコ「や、やっぱりボクなんかが調子に乗っちゃダメですよねっ!!」
苦笑を浮かべる紡
紡「…って何でそーなんだよ」
ニッと笑う紡
紡「受けろよ。ネガイ屋の試験」
表情を明るくするチョコ
チョコ「紡さん…っ!」
紡「お前だったらネガイ屋の知識も抱負だし、分かんねぇとこは俺も教えれるし、育成所に入んなくても大丈夫だろ」
表情を曇らせるチョコ
チョコ「…でも…心配な事があるんです…」
不思議そうな表情をする紡
紡「何だ?」
悲しそうな表情をするチョコ
チョコ「ボクは造られた存在ですし…ボクなんかが…ネガイ屋になっても良いのかなって…」
チョコを見据える紡
紡「………」
隣に座る紡
紡「…なぁ、チビ。お前はどんな奴がネガイ屋に相応しいと思ってんだ?」
慌てて答えるチョコ
チョコ「え、えっと…それは勿論…星さん達みたいな優秀な方です…っ」
苦笑を浮かべる紡
紡「あのな…ネガイ屋ってのは誰でもなれんだぜ?」
きょとんとするチョコ
チョコ「…え」
虚空を見上げる紡
紡「子供でも大人でも動物でも…ネガイを叶えてあげたいと思う気持ちがあれば…」
柔らかい表情をする紡
紡「お前はどうしてネガイ屋になりてぇんだ?」
眉を寄せるチョコ
チョコ「ボクは…主様に生み出して貰って…嬉しかった…輝音さんにお仕事を教えて貰って…嬉しかった…二人がボクを幸せにしてくれてる様に…ボクも人を幸せにしたいんですっ!!」
柔らかく笑う紡
紡「なら絶対なれる。ネガイ屋に大事なのは…人の幸せを願える気持ちだ」
表情を明るくするチョコ
チョコ「はいっ」