緑のしおり

□スマブラ世界へ~1~
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「ただいまー!」
僕は収穫したたくさんの木の実をもって木製の扉を開いた。
「あ、リンク!おかえりなさい。」
「ほら見て!今日はキュイ族のみんなが手伝ってくれたからたくさんとれたよ。」
よかったわね、と笑うゼルダと一緒に夕食の献立を考え始めた。

すべてが終わったあの日から僕らは地上で暮らしている。
バドも手伝ってくれて小さいながらちゃんとした家をたて、今はそこで日々を過ごしていた。

そんなある日の朝のこと。
「リンク!!おきなさい!」
「…も、もう少し…」
僕は布団の中で寝返りをうった。
「だーめ!!あなた宛に手紙がきたのよ!」
ゼルダはそう言ってその手紙で僕の顔を叩いた。
「うー…。そんな急用なの…?誰から?」
渋々起きあがって手紙を受け取る。
「それが…知らない人なのよ。中も読んでみたんだけど、さっぱりで…」
「し、知らない…?」
それは、とても驚くことだった。
スカイロフトの住人は全員知っている。
そんなに広いところではないので覚えようとせずとも自然と覚えられた。
僕ら以外に人が地上に住んでいるとも思えない。
「ロフトバードが持ってきてくれたの。ねぇ、早く読んでみて!」
ゼルダは私にはわからないから、と僕をせかした。

…そういえば、僕宛の手紙を先に読んだの…?

と、思ったが特に気にすることではないので構わず手紙を開いた。
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