黒子のバスケ

□夢現 序章
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黒子side

「明日からゴールデンウィークっすね」

「そうですね」

今回のゴールデンウィークは、祝日や開校記念日が重なった上、珍しく部活がないため1週間あった。

「テツ、帰りにコンビニ寄ってこーぜ」

「良いですよ」

「黒子っちが行くんなら俺も行くっス」

「お前は誘ってねぇよ」

「良いじゃないっスか〜」

「青峰君、皆で行けば良いじゃない。ね、ミドリン」

「まぁ、どうしてもというなら行ってやっても良いのだよ」

「そうだな。お前達だけだと心配だから、僕もついて行こう」

……

「青峰っち、何買うんスか?」

「ゴリゴリ君だけど。あっ、黄瀬の奢りな」
「そうですね。黄瀬君、ごちそうさまです」
「ちょ、何で俺なんスか!?黒子っちまで!」
「良いだろ、モデルなんだから金持ってんだろ」

「モデルだからって持ってないっスよ。酷いと思わないっスか?緑間っち」

「お前が払うんじゃないのか?」

「緑間っちまで…」

「どーしたの?みんな〜」

「ムっ君。何買ったの?」

「まいう棒だよ〜。美味しそうだったから全部買っちゃった」

「紫原、お菓子を食べたらちゃんと歯を磨くんだぞ」

「分かってるよー」

「皆、そろそろ暗くなるから帰ろう」

「そうっスね」

コンビニを出たところで、僕は足を止めた。
「ん?どうしたんだ?テツ」

「すみません。学校に忘れ物してきてしまったみたいで、先に帰っていて下さい」

「だが黒子、もう先生はいないし、校内は警備員が見回っているんだぞ」

「大丈夫です。僕にはミスディレクションがありますから」

「黒子っち、それ使い方違うっスよ」

「まぁ、良いじゃねぇか。テツ、早く行ってこいよ」

「はい」

僕は、皆と別れて学校に向かった。
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