黒子のバスケ

□君が必要
1ページ/14ページ

真ちゃんは俺にとって、秀徳のエースで、中学時代から認めてもらいたい相手。

そして…俺の大好きな人だ。

何時からなんて、分からない。でも、好きになってしまった。

でも、俺達は男同士だ。

自分でも、この気持ちはただの友情だ、恋なわけねぇって、さんざん悩んで最近やっと諦めて恋だと自覚したわけで…

俺でも男が好きだなんてちょっと引いてるのに、あのお堅い真ちゃんが受け入れてくれるわけないよな…。

しかも、それ以前に、

「真ちゃーん」

「うるさいぞ高尾、ウザいから早く離れるのだよ」

俺、真ちゃんに友達としても好かれないと思う。

「高尾、何故俺に構う?」

「何でって、楽しいじゃん。真ちゃんといると面白いし」

「俺は全く面白くないのだよ」

「え〜」

まぁ、半分本当で半分嘘だけど…

確かに面白いけど、普通だったら嫌われてる相手に付きまとったりはしない。

俺は多分真ちゃんに嫌われてる。

それでも一緒にいるのは、やっぱり好きだから。

おは朝信者で、いっつもラッキーアイテムとか言って変なもの持ってるところも、語尾に「なのだよ」をつけるところとか、人から見たら変なところも俺は全部好きだ。

だから今は取り敢えず様子見だ。

「高尾、何をしている。早く練習に戻るのだよ」

「ああ」

俺達は今、WCに向けて練習に励んでいる。
練習をしながら、鷹の目(ホークアイ)を使って真ちゃんを見る。

真ちゃんのどこが好きなのかと言われれば、いくつでも答えられるけど、俺が一番好きなのは、バスケをしているところだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ