テニスの王子様

□※プレゼント
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外に出たのは良いですが・・・

「手塚くん・・」

「何だ?」

「何でこんな物履かせるんですか!」

外に出ようと思い、玄関に向かうと、自分の靴が無いことに気付く。
その事を聞くと、手塚くんが出してきたのは女性物のヒールの靴だった。
これを履いてあのスピードで歩けるなんて女性は凄いですね・・・

「これじゃ、歩けませんよ」

今だって立ってるのがやっとなのに・・・

「分かっている。ワザとだからな」

「えっ?」

ワザと・・・?
すると、手塚くんが手を差し伸べてくる。

「これでお前は今日1日、俺と手を繋ぐしかないだろ」

「それでもっ・・」

付き合ってる事がバレてしまうと言いかけたが自分が女性の姿をしていることにを思い出してやめる。
そうか、この姿なら手を繋いでもいても怪しまれない。
今日は堂々とデート出来るんだ・・・。
そう思うと、恥ずかしさよりも嬉しさの方が大きくなる。

「ほら早くしろ」

「はいっ」

手塚くんの手の上に私の手を重ねると、ギュと握られた。
その事に自然と笑みがこぼれてしまう。
これでは、手塚くんの誕生日プレゼントではなく、私がプレゼントを貰っているみたいです。
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