テニスの王子様

□※プレゼント
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「ちょっ・・許可って何ですか!」

「そのままの意味だ。
 部員には幸村から伝えられてるはずだ」

「そういう問題ではっ・・」

「ちなみにこの服も幸村が用意した物だ」

「・・幸村くん・・・」

楽しそうな笑みを浮かべている幸村くんが安易に想像できる。
しかし、嫌だと思っても自分の言ってしまった事には取り返しがつかず、仕方なく用意された服に着替える。
生まれてから14年、まさかこんな格好をする日が来るとは・・・
服と一緒に用意されたウィッグをかぶり、手塚くんの所へ行く。

「あの、手塚くん・・着ましたけど・・」

呼ぶと、手塚くんが振り向いてくる。
そして、

「・・・ッ・・」

手塚くんが口元を手で抑えて固まる。
やっぱり変なんですね・・・

「すみません、やっぱり似合いませんね。すぐ脱ぎます・・・」

服を脱ごうとした時、その手を掴まれた。

「えっ?」

「違う、似合っていないんじゃない、予想以上に似合っていて驚いたんだ」

「・・・ッ・・」

褒められて顔が赤くなるのが分かる。
・・・でも、女装が似合うというのは男としてどうなのでしょうか・・・?
喜んで良いのでしょうか?

「柳生、行くぞ」

「はっはい」

手塚くんの後に続いて私も外に出る。
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