テニスの王子様
□※新婚ごっこ
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「ただいま、比呂士」
すぐにいつもの笑顔に戻ってしまう。
「おや、あまり驚いてはくれないんですね」
「ふふ、ここ最近の比呂士は動きで何かしてくるなーとは思ったからね。でも俺のいない間にするとは思わなかったよ」
私としては普段通りにしていたつもりだったんですけど・・・でも、やはり幸村くんはさすがですね。
「それにしても、今日はどうしたのかな?」
「実はこの前、幸村くんが新婚生活をしてみたいと言っていたので、実際にしてみようかなと思って色々と準備したんですよ」
「へぇ、それは嬉しいね」
「はい、では精一さん・・・ご飯にしますか?それともお風呂にしますか?」
「その中に、比呂士をいただくという選択肢は無いのかな?」
「精一さん・・・」
貴方って人は・・・
「それはご飯の後にしましょう」
「なら、まずご飯だね」
「分かりました」
作ったばかりの料理をテーブルの上に乗せる。
「おいしそうだね」
「精一さんのお口に合うか分かりませんが」
「いただきます」
「どうぞ」
幸村くんが1口食べる。
「・・・」
「ど、どうですか?」
おそるおそる尋ねてみる。
不味かったらどうしましょう・・・