テニスの王子様
□※意地悪
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裕太の顔がまた赤くなる。
「さて、見られちゃった事だし、戻ろうか」
「おう・・」
「家に帰ったら覚悟してね」
「///」
その後の練習では裕太は集中できなかったらしく、何度もミスをしていた。
「フフッ・・裕太、意識してるのバレバレだよ」
空が夕日で染まり始めた頃、練習が終了した。
「不二」
「何だい?手塚」
帰る準備をしていると、手塚に声を掛けられた。
「今日はすまなかった。何か、大事な用があったんだろ?」
「うん、まぁ、そうだったんだけど、別に良いよ。僕も色々楽しかったし」
「そうか」
「さぁ、帰ろうか。裕太」
「あ、あぁ」
裕太の手を握ると、緊張しているのかいつもより体温が高かった。
家に着くと、2人でベットに座った。
右手で裕太の頬にそっと触れる。
「・・っ・・・!」
それだけで裕太はビクッと反応した。
・・・そんなに緊張してんるんだ。
ふーん・・・だったら、ちょっと焦らしてみようかな
手はまだ頬に触れたままだ。裕太はこれからやると思っているようで顔を赤くしている。
でも、僕は手を離し、ベットから立ち上がる。
「ちょっと汗かいちゃったね」