テニスの王子様
□※意地悪
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「おぉ・・・」
段々と裕太の顔が近付いてくる気配がある。
そして、チュッという音とともに唇がくっつく。更に深くなることを予想していたのに唇は離れていってしまう。
僕は、不機嫌になって目を開ける。
「裕太」
「キスは、しただろっ」
「ディープキスって言ったはずだけど?」
「む・・無理・・・///」
「・・・しょうがないなぁ」
我ながら、僕は裕太に甘いと思う。
「裕太がしてくれないなら、僕からするよ」
「えっ?」
僕は、裕太の唇ヘキスを落とす。角度を変えて唇を味わった後、歯列を割って舌を口内へねじ込む。
「ンッ!?ふぅっ・・あっんぅ・・」
舌同士を絡め合せて吸う。その度に裕太の身体もビクビク跳ねる。
「ハァ・・ハァ・・・」
僕が唇を離すと唾液が糸を引く。
「裕太、大丈夫?」
裕太は何かにつかまってないと立つ事もできないらしい。
「そんなに良かった?」
「ばっ・・///そんなんじゃねーよ!」
上気した頬。潤んだ目。そんなんで言っても、まったく説得力無いよ、裕太。
「おーい不二ー。どこかにゃー」
ひょこ、と出てきた英二に見つかってしまった。
「・・・」
「やぁ、英二」
「失礼したにゃ〜」
「///」