テニスの王子様
□※意地悪
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「裕太、2人でテニスをするのは久しぶりだね」
「兄貴・・そうだな。今日は負けないぜ!」
「フフ・・僕に勝つのはまだ早いよ」
「何だよ!絶対勝ってやる!!」
「そうかい、じゃあ負けた方は今日1日何でも言うことを聞くってのはどうかな?」
「いいぜ」
「(にやっ)」
このときは裕太は気付いていなかった。すでに兄の思惑にはまっているという事に。
―・・・
今日は、僕達青学と裕太のいる聖ルドルフの合同練習を行うことになった。
僕と裕太は丁度(というかそうしてもらった)シングルス2で戦うことになった。
「フフッ、ここまでは予定通り」
「アニキ、朝は機嫌悪かったのに今はもう機嫌良いだな」
「うん、まぁね」
裕太の言うとおり、朝は機嫌が悪かった。
「えっ?合同練習!?」
『あぁ、聖ルドルフとの練習が急遽、決まってな』
「どうしても今日なの?」
『あぁ、すまない』
「ハァ・・・」
僕は電話を切ると盛大に溜め息をついた。
「仕方ないじゃん、兄貴」
「仕方なくないよ。せっかく2人とも休みで家にも僕達しかいないから、色々な事が出来ると思ったのに・・・」
「色々ってなんだよ」
「そりゃ、エッ・・」
「やっぱ、言わなくていい!///」