テニスの王子様

□※一人にしないで
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「ハァ・・ハァ・・・侑士」

薬の効果が切れてきたのか、岳人の意識がはっきりしてくる。

「岳人・・・。気持ち良かったか?」

「・・・・!」

俺の言葉を理解すると岳人は布団の中に潜ってしまう。

「岳人、悪かったなぁ。出て来てくれよ」

「うるせぇ!さっきの忘れろ!ぜってぇー忘れろ」

「それは無理やなぁ」

俺は岳人のかぶっている布団をバッと取ってしまう。

「あっ!」

俺はそのまま岳人に触れるだけのキスをする。

「侑士」

「さっきの岳人もかわええけど、俺はやっぱりいつもの岳人の方が好きやで」

「・・・」

岳人が下を向く。

「・・ゆ・許してやる。お、俺だってお前の事・・・好きなんだからな!」

岳人の顔は真っ赤になっていた。

「・・・プッ・・」

「侑士てめぇ、何笑ってんだよ!」

「いやぁ・・すまんなぁ」

やっぱり愛しすぎるわ。

「侑士」

「ん、何や?」

「許してやるかわりに・・」


――――――
「ん〜うめぇ〜〜」

俺は岳人に許してもらうかわりに、岳人が満足するまでメシをおごる事になった。

「侑士、次はあっちだ!」

「まだ食うんか?俺の財布もうほとんど空なんやけど」

「まだまだ足りねぇよ」

そう言って、岳人は次の店に行く。

「はぁ・・・何で誕生日にこうなるんや・・」

何だかんで言って、岳人には逆らえない侑士だった。
 


END
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