似たもの小隊
□プロローグ
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忘れたくても忘れられない
忘れてはいけない、あの日……
いきなり現れ、仲間を瞬く間にLOSTされ
そして自分にも襲いかかってきた
恐くて無我夢中で応戦した
その時のゆっくりとした景色
勝てると思った
しかしそれも束の間
突然の疲労感と頭痛と目眩
苦しさの中振り下ろされる鎌
−−カノー!!−−
−−カノ逃げて!!−−
遠く聞こえるハルキとルラとの声
もうダメだと思い、目を閉じる
−−終了時間となりました本日のウォータイム、終了します−−
このタイムアップに救われた
自分だけが
−−何でお前だけ−−
−−−−
−−−
−−
カノリ「っ!!」
布団から飛び起きたカノリ。
過去の夢に魘され汗にまみれていた。
荒い呼吸をしながら隣のベッドで眠るルラに視線を向ける。
カノリ「はぁ、はぁ…夢、か…」
呟くとそれを振り払うように頭を振りハンガーに掛けてあるジェノックの制服に着替える。
カノリ(今日はハルキの小隊に二人転入生がくるんだ…こんな事考えてる場合じゃない…私がハルキをフォローする…もうハルキにあんな思いはしてほしくない…!)
そう自分に言い聞かせて鞄を持つと部屋を出た。
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