ぐだぐだデイズ!

□入学しました
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今日は学校の入学式

靴が合わないせいでガッタガタになっている足で会場の隅に一人で立っている

周りは知らない人ばかり
勿論話しかけてみる度胸なんか無い


何が言いたいかというと、一刻も早く帰りたい

いや、帰ったところで明日から学校生活が開始するわけだが


寂しかった為、親友に「今から入学式!スーツ着てるんだぜー」とメールを送った

返事はない
まだ寝ているようだ

だんだん建物の中に人が増えてきたので泣きたくなって一旦外に出た

壁に背をもたれてふと前を見ると
中学校の同級生に似てる女の子が立っている


本人か?でもよく見えないから分からないな
つーかせいぜい2mちょいの距離でよく見えないってどんだけ目が悪いんだよ俺は

あ、こっち向いた
って目が合った

ヤバい、どうしよう何か言ったほうが良いのか?でもなんて?
「ねえ君中学校どこ?もしかして俺と同じじゃない?」
ってか?無理無理無理

そんな時

「新入生の方は入場してくださーい!!」


助かったあぁ!!
ありがとう先生!名前知らないけど!

女の子はさっさと行ってしまった
多分学科が違うからまた会うことも無いだろう


あー、明日からどうなるんだろ

不安すぎる



入学式が終わってから携帯を見るとメールが一件
親友からで内容は「スーツの写メ」

見せろってか


―――
次の日



担任の紹介やら学校の説明やらの一日の予定が終わった放課後

女子の何人かはもう仲良くなって一緒に帰って行った

何そのコミュ力

質問があったので担任の先生と話している時、ふと教室にある掲示板の方へ顔を向けた

「!?」

向いた方には昨日の女の子が居た

同じ学科だと
なんで気付かなかったの俺

担任の話が耳に入らない

どうしよう、まさか同じ学科だったとは
新入生200人以上居るのに20人弱のクラスメートの内の一人とか
世間って狭いなあ…違うか

「――てことで、明日ね」

あれ、話終わったんだ
何言ってたっけ?

まあいいや、彼女も先生に話あるから残ってたんだよな

早く帰ろう
まあ本当は少し話してみたいけど…


「君も何か質問?」

先生が眩しい頭…いや、笑顔で声をかけると


「いえ、彼と話があって」

と、俺の方を指さした


なん…だと!?

.

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