少女ノ物語

□惚れた理由?
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「暇だな〜」
とぽつりとつぶやいた
わたしは、碓氷 薫
中学2年生
外は雨が降っていて何もすることがないので
テーブルにうつ伏せて外を見ていた
勉強しようにもやる気でないしな
「はぁ〜」
すると上から聞き慣れた声がした
「どうかした?薫」
「お父さん」
カップを2つ持って立っているのは、碓氷 拓海
わたしの自慢の父親
何でもできて完璧すぎるくらいの完璧の碓氷家の大黒柱
少々過保護なのが玉に瑕だけど・・・
「はい、ココア」
コトンと、カップをテーブルに置き自分も座った
「ありがとう」
ココアを飲みながらお父さんは聞いてきた
「で、なんでため息なんてついてたの?」
「暇だな〜って」
わたしもココアを飲みながら答えた
「外、雨だもんね」
「何かしようにもやる気が起きないし」
「そっか」

それから二人はしばらく喋らなかったがわたしは
ちょっと気になったことがあったから聞いてみた
「お父さんってお母さんの何処に惚れたの?」
この質問は前々から気になっていた
多分、幼いころから
「急に、どうしたの?」
苦笑いで返答を返すが実際驚いているだろう
「意味はあんまりないけど、
前から気になってたから」
「何処って言われてもね
いろいろありすぎるから
ひとつにまとめられない」
「まとめられなくていいよ」
「う〜ん、普段は強気なのに
不意にかわいいく笑うからびっくりしたり
見てたら面白いけど、危なっかしくてはらはらするから
自然にお父さんの中でお母さんを
守りたいとか独占したい思いはじめた
・・・これ、惚れた理由になってないね」
お父さんは言い終わるとハハッと笑った
・・・いや、なんとなく分かった気がする
お父さんはようするに惚れた理由なんてないんだ
純粋にお母さんのことが大好きなんだ
「おい」
声がするほうを向くとお母さんが
顔を若干赤らめて、少しだけ眉間に皺をよせて立っていた
「お母さん」
「美咲、いつからいたの?」
「惚れた理由からだ
・・・拓海、お前よく自分の子供の前で
そんな恥ずかしいこと言えるな?」
「薫は別に恥ずかしいなんておもってなかったよ?」
「それは、いつもお前が恥ずかしいセリフを言っているから
慣れてんだよ」
お母さん、そのセリフごもっともで大当たりです
慣れました
「へぇ、じゃぁ何で薫の倍は聞いている
美咲ちゃんはどうして慣れないの?」
お父さんはなんだかたくらんだ顔で言った
それ、わたしも思った〜
と言おうとしたけど
なんか言いにくかったからやめた
「私の気持ちほとんど丸わかりのくせに
そんなこと聞くなッ!」
「丸わかりじゃないよ〜?」
「嘘をつくなッ」
「くくっ」
わたしは二人のやり取りに思わず口に出して笑っていた
笑いに気付いたお母さんはわたしに聞いた
「どうした、薫」
「いつもの我が家だなって」
「どういう意味だ?」
「意味なんてないよ?」
「薫のそういうところは
なんかお父さんにそっくりだよな」
「そうかな」
言われば確かに似ているかも
「じゃぁお二人の空気を呼んで
わたしは席を外しま〜すっ」
飲み残りのココアを持ってわたしはリビングを出た
「おいっ薫っ
たくっ、あの性格は誰に似たんだ?」
拓海はココアを飲みほして言った
「さつき店長じゃない?」
(美咲ちゃんと碓氷君の邪魔はしちゃいけないから
おいとまするわっ)
萌えの花?を咲かせてよく言ってたな
さつき店長はわたしがバイトやめた今でも
よく来るしな
薫が生まれた後はほぼ毎日きてた
「ふっそうかもな」

END

あとがき
なんか中途半端でグダグダですいません

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