少女ノ物語

□星華の魔王、メイドの姫 
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「幸村〜」
「はい、なんでしょう」
私は鮎沢 美咲
性格は男勝りだと友人によく言われる
星華の生徒会長となり
はや2年が経ち、私はもう高校3年生
「これを、先生に持って行ってくれ」
「分かりました〜」
あいつは幸村
星華で副会長
いつも一生懸命な奴だ

ここ星華高校はもともと男子校だったが
数年前に共同となった
2年のときの生徒は男子8割、女子2割と
女子が極めて低かったが
翌年は女子が増え男子6割、女子4割となり
むさくるしい空気は薄れていった

「かいちょ〜う」
「はあ・・・・また来たのか?拓海」
こいつは、碓氷 拓海
母親がイギリス人と日本人のハーフで
父親が日本人だそうでこいつはクォーターだ
星華の学校一のモテ男と言われている
あと、男子の奴から一目を置かれている
だが、こいつは変人なのだ
私がいるところにいつもこいつがいる
そして私が秘密にしていたバイトのことがばれ
それ以来私に付きまとっている
でもそんなこいつでも
私がピンチになればいつでもくるので
一応感謝しているが
無鉄砲なところもあるのがたまに傷・・・・

「来たけど悪い?」
「悪いっ!!・・・・と言っても
お前は来るだろ?」
「さっすが美咲ちゃん
お見通しだね」
「お前ほどではない・・・・
アホ碓氷
で何の用だ?」
「時間大丈夫なの?
美咲」
えっ
もうそんな時間なのか!?
時計を見ると5時25分を指していた
やばい!
5時40分にシフトをいれていたのを
すっかり忘れていた!!
「いくぞ!拓海!」
「はい、はい」
「私は帰るが、あとのこと頼めるか!?」
「はい、わかりました!失礼します会長」
「すまない!」


「会長って碓氷さんと
付き合っているんだっけ」
「確かそのはずだぞ
さっきもあの二人
下の名前で呼んでいただろ?」
「まだ信じられねえよな
あの碓氷さんと会長が
付き合っているなんて」


「すみませんっ遅れました!」
「おっそい!みさきち
もう10分経ってる!」
「あっ葵ちゃん・・・」
この子は兵藤 葵
ネットアイドルAOIとして活躍中
えーっと世間でいう
オカマです。正真正銘の男です
とはいってもおねえ言葉というのは使わず
本当に女子っぽい言葉を使っている
始めてみた時は本当に女の子と思ったほど
「葵ちゃんっ!
また、女装をして!あなたは男の子なのよ!」
「うるさいな〜
かわいいものが好きなだけなのに」
このひとはさつき店長
私の事情を理解してくれて
好条件でこのメイド・ラテで
働かせてもらっている
とてもいい人だ
ちなみ葵ちゃんとは叔母と甥

メイド・ラテとは・・・・
メイド喫茶だ
来るお客をご主人様、お嬢様と
呼び
来る時には「お帰りなさいませ」
出るときは「いってらしゃいませ」
最初は少し戸惑ったりもしたが・・・
意外と楽しかったりもする
「遅れてすみませんでした
さつき店長」
「いいわよ、美咲ちゃん
遅れてもかまわない!
美咲ちゃんと碓氷君の
あんなことかこんなことまで
見られればそれでいいのよ!」
「・・・・あの〜」
「店長〜妄想話も
ほどほどですよ」
「エリカさん」
「は〜い美咲ちゃん
元気?
・・・・あれ?ところで碓氷君は?」
「あいつなら・・・・」

「こんばんは、さつき店長」
「あら〜碓氷君
今日も臨時バイトよろしくね」

「相変わらず早いというか」
「あいつは変人ですから」
「ひどいな〜美咲ちゃん」
!!
「神出鬼没すぎるだろ!
つーかお前さっきまでさつきさんと
はなしていただろうっが!」
「もう終わったもん」
「・・・相変わらずムカつくな
拓海は」
「いつも通りだけど?
美咲」

「ムフっ
・・・ああいけない萌えの花が〜」
「さ・・・さつきさん?」
「あなた達、ついに
名前で呼び始めたのね〜
いいわ〜いいわ〜」
「さつきさん!あの、しっかりしてください」
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