少女ノ物語

□写真
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〜さくらside〜
「写真?わたしが?」
しず子からカメラを渡され
いきなり写真を撮ってきてと頼まれた
「はい、生徒会の人に頼まれまして
星華の人の日常がどんなのかを
写真に収めたいとのことでして
私は今から用事が入っていて
出来ないのでさくらさん、
お願いできませんか?」
「いいけど・・
注意しなきゃいけないことって
あるの?」
いくらなんでも
なんでもはいけないと思うし
たとえ生徒会でも
「いえとくに」
うそっ、マジですか?
「では」
なんでもいいんだよね・・・?
どうしよう

〜美咲side〜
「おいっ碓氷!」
「なに?会長」
私は先にいる
碓氷を呼びとめた
「寒く無いのかよ
私に上着を貸してくれるのは
嬉しいが・・・・」
実は
寒くは無いと思っていた私は
セーターを着て登校してきたのだが
急に冷え込んだ
最初は強がっていたのだが
だんだん寒くなり
どうしようと考えていたときに
碓氷が自分の上着を貸してくれた
「俺は別に・・・・
何?会長
心配してくれるんだ」
「だれがお前にっ
心配なんかするか」
またやってしまった・・・
私は碓氷の前だと素直になれず
遂、気持ちと裏腹なことを
言ってしまう悪い癖なのだが
碓氷は私の心を詠んでしまうから
すべてお見通しなのだ
「はいはい」
「〜っ」


〜さくらside〜
写真を撮るといっても
どうしよう・・・・・
美咲に聞きたいけど
さっきクラスに行ったけど
いなかったし・・・・・・
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん
「あれ?花園さん
どうしたんですか?」
「幸村くんに叶くんっ」
「こんにちは
花園先輩」
わたしの後ろにはいつの間にか
幸村くんと叶くんがいた
もしかしたら・・・
「ねぇ幸村くん
少しいい?」
「はい、なんでしょう」


「そのことでしたら
もうなんでもいいですよ
星華に咲いている花とか
生徒でも」
ふ〜ん
あっ
じゃあ別に幸村くんでも
いいんだよね?
星華の生徒だし
「ねっ
二人を撮ってもいい?」
「いいですよ」
「僕は遠慮させていただきます」
「何いっているんだよ
叶君っ」

パシャ
「ありがとうっ」
二人ともいい笑顔・・・
叶くんはメガネしていて
笑顔かは分からないけど・・
次はだれを撮ろうかな?
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