先生と僕と叶わない恋
□プロローグ
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先生
僕は先生に出会うことができて
良かった…
毎日が楽しくなった…
先生にもっと近づきたかった。
でも僕らの間には壁が多すぎた。
教師と生徒であること。
男同士であること。
でも僕は先生が好きだった。
愛してた。
僕は世間から隠れて先生と幸せになりたかった。
でも、叶わないと思う。
叶わなくたっていいと思える恋だった。
先生の後ろ姿ばかり追っていた。
その広くて大きな背中は
僕に安らぎと安心をくれた。
「ゆうすけ。」
先生がそうやって僕の名前を呼んでくれるだけで嬉しかった。
先生の優しい笑みが大好きだった。
真剣な横顔も大好きだった。
全部、全部大好きだった──