最果ての夢
□第二幕
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ゆ
出会いから数時間
「…………と言うわけです。」
ネジは縛道を解いてもらい、カカシと二人で泪と臣の話を聞いていた。
もう日も暮れているのでカカシは任務報告を自分の影分身に行かせ、自分たちはテントをはり夜営する。
獣避けのための焚き火を囲みながら
自分たちを名乗りあう。
臣は自分達が何者でなんの目的がをもって行動していたのかを話した。
その間も泪は懐に忍ばせていた金平糖を頬張り続けている。
「俺達は火の国木ノ葉隠れの忍。俺達は木ノ葉隠れの長、火影様の命によりここらで変な術使う組織を捕縛しにきたって訳。
だから最初は君達だと思ったのよ。なんせ見たこともない術をつかうからね。でも、まぁ、知らない場所に連れてこられて驚いてる君達を見ると、ハズレだーね。」
カカシは警戒をといたのか、でている右目だけでニコッと笑い頭を掻いている。
場が和みはじめたその光景にまたもや泪の毒舌が降り注ぐ。
「ふん、嘘臭い笑い方などしおって。胡散臭いにも程があるぞ。」
「あ……あのねぇ君。それ俺の事いってんのかな?」
カカシは苦笑いし泪に問う。
「お前以外に胡散臭いやつがいるのか?」
泪は心底驚いたような顔をした。
あまりにも露骨な嫌みにカカシは大人げないと思いながらも言い返す。
「18、19やそこらのオチビちゃんには言われたくないなぁ。俺こう見えて30代よ?年上には敬意を払おうね。」
苦笑いではあるが幾分若く見える泪の頭をポンポンと撫でた。
「カカシ殿、なんて事を……」
臣がとめようとしたが遅かった。
カカシは、はっ?と声をあげ、臣はネジとゲンマを抱えてその場を去る。
カカシがただならぬ殺気を感じたのはその後すぐだった