One Piece*Short Journey
□すれ違い Ver.ゾロ
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「私…ゾロの事が好きなの…」
「ソニア…」
完璧に酔っているだろうソニアから思いも余らねぇ話だった。
俺はソニアに会った時からコイツに惚れちまってた。
ソニアの赤くなった頬と色っぽい唇から目が放せなかった。
俺の理性を吹き飛ばすには十分で、それは理由にも何ににもならねぇが、
俺は守ると決めた上でソニアを抱いた。
「ソニア…ソニア…」
うっとりとした表情を浮かべたアイツに堪らなく欲情して名前を何度も呼んだ。
「ゾロ…」
甘ったるい声色を高くしてソニアは眠りに落ちた。
「好きだ…」
そう眠る彼女に呟いて額にキスを落として
俺も眠りについた。
翌朝起きるとソニアの奴はいなくて
キッチンでカウンターに座りながら糞コックと楽しそうに会話してやがった、
柄にもなくその日一日その光景が俺を不機嫌にさせた。
ソニアはソニアで、昨日の事忘れちまったのか。
俺には話しをかけてすら来ねぇ…
「んだよ、ちきしょーっ…」