小説置き場

□PLUS×PLUS2話
1ページ/3ページ


「あんたに関係ねぇだろー?つか、今からしようとしてんだよ。そのくらい察しろ邪魔するな」

古城は怒っているのか、後半になるほど早口になっている。
前までの雰囲気の違いに御笠は怯えた。

「…どう見てもそいつ嫌がってんじゃん。まーた同意なしの行為か。相当飢えてんのなー」
「別に飢えてねーよ。おら、早くどっか行け。萎えんだろお前の顔見たら」

古城はシッシ、と手で追い払う姿を見せる。
それを男はあっさりと無視し、古城の手が空いた隙を見て御笠を奪い取った。

「あっ!!てめぇっ!!」
「悪いがお前に従う義理がなくてね。こいつは俺が預かっとく。お前はそこで大人しくしとくんだなー」

そう言うと男は鉄格子の扉に鍵をかけ、古城を檻の中に閉じ込めた。

「このやろっ!てめぇ!開けやがれ!!」
「誰がお前の命令に従うかよ。また明日の朝になったら出してやるって。それまできっちり反省しろ」

まだ大声で文句を言っている古城を背にし、男はズカズカと歩き出した。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ