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□拍手SS
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この胸のときめきは恋しかねーだろ。


「なァ、好きって言っていい?」

「嫌」

「銀さん春来ちゃったかも」

「あー、春は変質者が増えるってよく言うしね」

「えっと、泣いていい?」



END







今夜こそはあいつを抱く筈だったんだ。


「総悟おまっなんで俺の部屋にいんのォオ!?」

「いやなに用があるってワケじゃないんでさァ。ただちょっとこの子の貞操を守る為に。気をつけてくだせェ。土方さんはこー見えてムッツリなんです」

「え、あ、はぁ」

「総悟、頼みがあるんだけど死んでくんない?」

「あァ、コンドームですかィ?なら俺が買ってきま…」

「いらんわァアア!!!つーか話が違う!!」

「生はいけねェや土方さん。避妊はちゃんと…」

「頼む総悟死んでくれ、百円やるから」

「忙しい人だ。そんなに急ぐなら死に急げ土方コノヤロー」

「あンだとォォ!!よし、勝負だ剣を抜けェェ!!!!」



こうして夜は更けていく。



END





真剣な顔に、不覚にもときめいてしまった。



「銀ちゃん?どしたのそんな真剣な顔で」

「ん?あー…これからについて考えてたんだよー」


そう言って溜息をつく。


(銀ちゃんにも悩みがあるんだ…あんなに追い詰められた表情初めて見た)


真面目な銀ちゃんも好きだけど、やっぱり銀ちゃんには笑っていてほしい。



「銀ちゃん、あたしに何か出来ることあれば何でも言ってね!力になるから!」

「お前…」

「ほんの少しでもいいからあたしを頼ってほしいの」





「じゃあさ、制服とメイドどっちがいいと思う?銀さん的にはナースも捨て難いんだけど最終的に着るのはお前だし」

「…一回死ねば?」



END







どうしようもなく可愛い。
俺の部下。


「ひ、ひさ」

「?」

「…書類を届けてきましたひしゃぎ副隊長!」

「ぶはっ!!」

「あー…また噛んじゃいました。ひしゃぎ副隊長」

「くくくっ」

「申し訳ないです…」

「…んじゃあさ、」


修兵って呼べよ?



END






「わー!珍しい阿近さんが外出てる!」

「試作品が出来たから実験台探してたんだよ…、お前でいいか」



そう言って阿近さんは私のおでこに変なお札をつけた。



「なんですかこれ?」

「えろ除け」



「大変だ!檜佐木副隊長が吹っ飛んだ!!」(隊員)

「ついでに近くを通り掛かかった京楽隊長も吹っ飛びました!!」(隊員)



効果抜群。



END






おせっかい恋次。


「お前さ、檜佐木先輩のこと好きだったよな?」

「えっ、何いきなりっ!?」

「昨日、檜佐木先輩んち行ったんだけどよ…コレ言っていいのか?檜佐木先輩が好きなら嬉しいかもしんねぇけど」

「え!聞きたい!」





「檜佐木先輩の部屋にお前の隠し撮りのアルバムが20冊くらいあった」


「・・・」






嬉しいを通り越してキモかった。


END





変態檜佐木。



「わーっ!お前なに食ってんの!?」

「なにって、ジャンボフランクフルトだよ」

「しかもジャンボかよ!」

「は?」

「えろいからやめて!俺以外の男にそんな姿見せないで!」

「アンタの頭の中は高校生か」

「男はいつだって思春期なの!そんなに食べてぇなら、」

「ぎゃーっ!!パンツ脱がないでよ変態!!」





終われ




なんで?
なんで女子って女同士でチョコ渡し合うわけ?
しかもなぜに俺の目の前で。


「はぁ…」

「銀ちゃん、溜め息したら幸せ逃げちゃうよ」

「そうアル。ただでさえ幸薄いのに」


「溜め息一つで逃げる幸せなら最初からいらねーよ」




「…」




「イタタタタッ!ちょ、なんっ銀さんハゲちゃうから!」

「銀ちゃんに言われると余計腹立つのよ!」

「この忌ま忌ましい天パが!生まれ変わってストレートになってくるアル!」

「ぎゃっー!!」





万事屋は今日も平和です。






「もしも、地球最後の日がきても俺は、命懸けでお前を守り抜いてみせる」

「檜佐木副隊長…」

「俺がずっと傍にいてやる」

「・・・」

「黙るなよ、照れんじゃねーか」

「てか、地球最後の日に檜佐木副隊長と一緒にいるつもりないです」




予想外です!






「修兵なに読んでるの?」

「攻略本」

「なになに『これで気になるあの子もイチコロ☆女の扱い方マニュアル本』」

「うわ!見るな返せ!」

「修兵…」

「やめて!そんな痛い人を見るような視線向けないで!」

「ちょー引くわー」



修兵は暫く考えてこう言った。



「なぁ、お前の攻略本ってねぇの?」






「すき」

「きらい」

「いつになったら付き合ってくれますか」

「考える時間すら無駄です」

「素直になれよ」

「寄るな変態」

「嫌よ嫌よも好きのうち〜」

「ちょっと!本気で嫌いになります」

「すいません」



実は仲良くしりとり。






「あの1番輝いてる星がお前な」

「あれ?」

「で、その隣の星が俺で」

「あ!流れた!」

「バカー!!」



ずっと隣に居たかった流れ星。






「ちょっと」

「何だよ」

「なにしてんの」

「なにって、お前が風邪ひいたっつーから優しい銀さんがこうやって布団にもぐって裸で暖めてやろうとだなぁ」

「二度死ね!」

「ちょ、おま、銀さんの半分は優しさでできてんだよ」

「銀さんは半分以上が気持ち悪いくらいのいやらしさと変態でできてます!」

「否定はしないけどな、へへっ」

「ぎゃーっ!!」




END





こんなに買い物カゴが似合わない男もまた珍しい。


「なぁ、何買うんだ?」

「バナナと卵とヨーグルトと」

「うわ下ネタかよ」

「…は?」

「いや、こっちの話」

「あと大根とイカと天かす」

「それは反則だ!」

「…は?」

「どうしたってんだ?頭文字で今の気持ちを表すなんてお前ってば可愛いやつめ!」

「お前がどうした」



だ、い、て、
くたばれ万年発情期!


END







やたらとこの人は私の欲しい物、貰った物を自分の物にしようとする。


「私が最初に手に取ったのに何で奪うんですか!」

「うっせー早いもん勝ちだ」

「俺様上司!意地悪刺青!」

「聞こえませーん」

「…この間貸したお鍋とお釜返してもらってないんですけど。あと毛布も!」

「俺んとこにあるならもう俺のもんだ」

「私、生活できないじゃないですか!」

「じゃあ俺んとこ来ればいいだろ」

「は?」

「俺んとこに一緒に住めばいいだろっつってんだよ」


暫く沈黙が続き、頭を巡らせるのに時間が掛かる。


「え?えぇっ?」

「年内にはお前の部屋の物を全部俺の部屋に持ってく予定だったんだよ」

「…檜佐木副隊長って手の込んだ質の悪いストーカーみたいですね」

「計画性のある男と言え」




ふふんと得意げに笑うが、いや笑えない話だ。




END





「力抜いた方が楽に入るぞ」

「あ、阿近さん、私すごく緊張します」

「初めてか?」

「…はい」

「オイふざけんな!こいつの初めては俺がもらったんだよ何言ってんだ!」

「お前がなにいってんだ?頭大丈夫か?」

「修兵ちょっと黙ってて」



初めて義骸に入るの巻。



END





「ねぇ銀ちゃん、何で万事屋は貧乏なの?」

「そんなん思い込み方次第だろ?貧乏だと思うから貧乏なの。鳥だってな、飛べるって思い込んでるから飛べるんであって犬だって飛べるって思い込めば飛べるんだっつーの」

「ふーん。じゃあ銀ちゃんの腕はどうしてそんなに逞しいの?」

「それはお前を抱き締めて離さない為に神様が逞しくしてくれたんだよ」

「じゃあどうして銀ちゃんはそんなに強いの?」

「そりゃあお前を守る為に神様から贈られたプレゼントだろうが」

「じゃあ天パは?」

「そりゃおまっ、神様のおちゃめな部分が出ちゃったんだろうな」

「全部ひっくるめて銀ちゃんだもんね」



おちゃめな神様ありがとう。


END





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