私たちのココロの唄

□小型犬
1ページ/1ページ

私は大型犬は大好きだが小型犬は嫌いだ




私のカンに障る




ちょこまかと落ち着きなく動き


足元に纏わり付かれると蹴飛ばしたくなる


キャンキャンとうるさい鳴き声は苛立ちを煽り


弱い犬ほどよく吠えるんだ







可愛いどころかうっとおしくしか思えない






でもそんな小型犬がある日私に近づいてきた





その犬は

「鈴蘭様」

と私のことを何度も呼んだ



その犬は絶対服従のポーズを示し私の手が触れるのをじっと待った




その犬は私が撫でてやると驚くほどかわいらしい声で嬉しそうに鳴いた




その犬は私の機嫌を損ねては真っ黒の瞳で私に必死に許しを求めた








不思議と懐かしい気がした


私が忘れかけていたなにかを思い出させるような


嫌いだったはずのその犬が少し可愛いく思えた








08/2/20 鈴蘭
様付け&喘ぐ&敬語のM男には萌えます。
でもやっぱり小型犬はうるさい。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ