青空の書庫

□詩編・花筏
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花筏

みなそこから
みあげる
もうひとつの空に

桜はふたたび
いちめんに満ちて

水の流れは風となり
空のみちの
涯(はて)をめざす

いまいちどの
いのちを湛えて

花筏は
さいごの旅に出る


(返句)
水底の 空のみちゆき 花筏


2015年4月14日




月夜

みかづきの
ゆうべ
おぼろに
まどろみて
こよい
さやかに
ふみ
よみふける



2015年4月26日

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