青空の書庫

□くるしむ ひと
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己の苦しみ に
苦しみ抜くひと と

人の苦しみ に
何事も なし得ないことに
ひそかに 苦しむひと と。

自分しか
見えて いない
ようで ありながら

ひたすら
無力 でしかない
ようで ありながら

たがいに
かけがえ なく

すれ違いつづける
くるしみが
ついには
たがいを
護る
かけら となって
生きてゆく。



2010年12月20日

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