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□渦中の過去
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渦中の過去



もう
人のこと は
言うまい。

私自身の話 を
しよう。



自分のことで
言い訳一つ しない
真剣な 魂 を

あるとき
一瞬でも
可笑しく
見えたから という
ただ それだけの、
悪意すら無い、
軽い気持ちで、
笑った。



今なら
わかる。

どんなに
その 魂 が
みえない哀しみ に
満ちて いたか。



笑うという行為を

取り締まる
法律が
ある訳では ない。

咎める人など、
絶対 少数派 だ。



だから。

私は、
自分のした こと を
忘れ ない。

おぼえている こと が
うけとめる こと だから。


これは
罪ほろぼし
では ない。

今は
どんなに
その魂を
愛していようとも

過去にしたことを
なかったことには
できないのだから。



その魂が持つ
哀しみを、
誰もが
目にみえる ように
言葉で
彫る ことが
できたなら、

こんどこそ
護ることが
できるの だろうか。



すべては
まだ
渦中にある。

私にとっては、
過去ではない。

終わってなど、
いない のだ。



2010年12月20日
(旧創作サイト掲載日)


    2014.10.19.
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