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□渦中の過去
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今でも、自分が苦々しく、恥ずかしいこと。
それは一度だけ、グラハムのことを、笑ってしまったこと です。
00の、公式掲示板に投稿していた頃。
あるアニメ雑誌に、豆まきにちなんで、ブシドーのお面と豆まきの舛が綴じ込まれていたことがありました。
そのことを掲示板で書いた方がいて、私はその人にレスを送りました。深く考えることもなく。
以下がその時のレス。原文のままです。
『ブシドー様のお面と豆まきセット、しばらく笑いが止まりませんでした!予測不可能な好企画です!人間って本当に面白いですね(笑)。』
それに対して相手の方が返した言葉は、
「笑いが止まりませんでしたか。私は二度見しました。」
キャラクターを物笑いの種にすること、そこに乗ってしまった自分。
二度見した、とだけ言った方の真意。その人は、グラハムが本当に好きだったから…。
そう気づいたのは、ずっと後だった。
今でも、自分が物凄く悔しい。
「キャラクターを笑いの種にすること」について、
何の疑問も、反発も感じなかった自分が。
「自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ」
茨木のり子さんの詩が心に突き刺さる。
随分後になって、そのことを詩に書いた。
グラハムについて、あの物語の結末がはっきりしたその後に。
以前いた創作サイト(現在は閉鎖)には、詩の背景には触れず掲載していた。恥じる気持ちが強くて、ずっと書かずにいた。
恥じる気持ちは変わらないけど、今になってようやく書くことができた。
グラハムについて、ここに書いてきたことの底には、この詩の中で書いた気持ちもずっと在ったと思います。
次のページにその詩を載せます。