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□グラハム漫画に寄せて
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【p1・p2】
劇場版を静止で見直しながらの、辛い作業の連続、改めてご苦労様でした(礼)。ブログにショッキングなシーンと書かれていましたが、あなたがお描きになった場面は、受け入れることができたのです。


映画で最もショックだったのは、まるで無理矢理短く終わらせたようなあの一瞬でしたから…。悔しいぐらいあっけなく小さかったあの場面。その後、エピローグの最後の一瞬まで、グラハムの姿だけを、画面に探し続けたことを思い出しました。


同じショックを受けるなら、ELSに突入する瞬間のブレイヴを、間近できちんと描写して欲しかった。ガンダムの武器庫のような装備もなく、疑似トランザムで最も危険な場所へ飛び込んで行くグラハムの機体を…。1年経ち、あなたの画を見て、改めてそう思いました。



【p3・p4】
闇の中、侵食された身体、玉になって落ちる汗…グラハムは一番苦しい時に、少佐の教えを、脱出ボタンを押すことを、思い出したのですね。この時、どんな状態でも生きることを諦めず行動せよと、少佐が呼び掛けたように思えました。


ひたすら少佐の自分への思いに応えようと、生きてきたグラハム。その時彼はまだ気付かなかったかもしれないけれど、少佐にそのグラハムの思いはずっと届いていたから…グラハムの心の叫びに応えて手助けしてくれたのだと思いました。


【p5・p6】
グラハムが見た両親は、彼の記憶にしまわれていたのでしょうか。お母さんはピンクのワンピース姿…グラハムにとって永遠に温かく柔らかく丸みを帯びて優しい、そんな存在と思えます。お父さんは姿かたちがグラハムに似ている…? 切ないような懐かしいような場面ですね…


グラハムの両親は、自分達の側に彼を来させなかったのですね。きっと近づいて来るグラハムに、生き続けたい意志を見てとったのだと思いました。でも、遠くても短くても、あなたがお描きになることで、両親に逢うことができたのは、グラハムにとって良かったと思います。
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