skyward

□背後の空 II
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グラハム・ページは、
このブログの他に、
手元にふたつあります。

一つは、ノートに、グラハムに縁のある歌詞や
文章を書き写したもの。
もう一つは、切り抜きをファイルしたもの。
どちらも、数ページの、ささやかなものです。

ファイル版グラハム・ページは、いくつかの詩の
覚え書きの代わりに、作ったものです。
今日はそのことを書きます。



グラハムの画の隣のページは、
雪の研究者で世界で初めて人工雪を作る実験に
成功した、中谷宇吉郎博士の著書『雪』の紹介記事です。

作家の いしい しんじ さんが
書かれたものです。
劇場版を見てから、約1週間後の9月25日、
読売新聞の夕刊に掲載されていたのを、
何気なく読みはじめました。

いしいさんは、
「雪の結晶は、天から送られた手紙である」
というこの本の言葉を引用して、
更にこう続けます。

…「人間」も、それぞれが一個の結晶、
一個の手紙として、この世にあらわれている、
といえるかもしれない。…

ここまで読んで、
グラハムのことを思いました。
突然、涙が溢れて、
しばらく止まらなかった。


      *






それから、まもなく、
この「雪」という本を探しに、
書店へ行きました。

直接グラハムとは何の関係もないその本の、

「雪の結晶は、天から送られた
手紙である」

その一節を、ただ自分の目で
見たかったから。

一時絶版に近い状態になりながら、
その後再刊されたロングセラーである「雪」は、
すぐに見つかりました。
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