skyward

□背後の空 I
1ページ/1ページ

今回は、詩編I・IIに収めたいくつかの詩の背景になったことについて書きます。
どうにも上手くない写真も掲載していますが、自分には忘れがたい景色なので、大目に見て頂けると幸いです。




9月19日、劇場版の帰りに見た虹です。
自宅近くまで帰り着いたのは、夕方5時頃。
少し雨が降りました。

上空は雲に覆われていたけれど、
周りを囲む山際には、
青空が見えました。

東の空に、写真の、微かな虹。
すぐに、グラハムのことを、
思いました。

灰色の雲に大半が隠されて、
消え入りそうなのに、
意外にも、消えない。

携帯で写真を撮って、しばらく虹の後をついて歩いていました(汗)。

今思うと、ちょっと平常の精神状態ではなかったのでしょう。

それでも、虹の出ている間、
携帯で時間を計っていたのです。見つけてから、
35分間も空に架かっていました。

虹って、もっと儚いものだと
今まで思い込んでいました。

決して、そうではなかった。
グラハムを、重ねて思いました。

詩編Iの、「虹」はこの時のことを書いたものです。


‡‡‡




劇場版を見てから1ヶ月以上経った、10月27日の朝の虹です。

出勤途上の、町外れの狭い空に見つけました。
私には、虹の輝きを写し撮るのは難しかったですが、

9月19日の虹より、
ずっと鮮やかで、
力強い弧を描いていて、
見ていて、とても嬉しかった。

写し切れませんでしたが、
外側にもう一重虹が架かっていました。


虹を見る度に、
グラハムを思い出すのです。

儚いようでいて、
心に力強く、蘇ってきて。

本来何者にも侵すことのできない、
人間としての、
ただ一つの、存在、命。

あの日から、
グラハムに、ずっと、
それを感じ続けています。

この日の虹が、詩編IIの、
「虹の航跡」の背景となりました。



☆背後の空 II に続きます。

(別所に掲載した写真と文を、
加筆・再構成したものです。)



初出・2011/01/02 フォレストブログ
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ