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□詩編 I
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詩編 I

‡掲載の前に‡

詩編は、2回に分けて
掲載します。

拙い作品ですが、
グラハムを知る方が、
何事かを感じて下されば、
幸いです。

詩の下に記した日付は、
別サイトに最初に
掲載された日です。
因みに、私が劇場版を
見たのは、
9月19日です。







ねがい
2010.9.15.

そのひとの
血管を流れる
血潮の一滴のように
一瞬でも
そのうちがわに触れ
わかることができたなら

ひそかな傷のように
今もいたみつづける
ねがい









2010.9.21.

つぎつぎと
ことごとく
やぶれる
ゆめ

そらは あおさの ままに
ひかりの あめに なき

いつまでも
きえない
虹を のこした



‡劇場版を見た直後の詩。
 帰り道に見た虹は、
 灰色の雲間で、
 30分以上残っていた。
 生命を、感じた。








みえない顔
2010.9.27.

魂の指先で そっと
あなたの顔を
たどってみる

そうしないと
あなたは
みえない から

ひたいにかかる
やわらかな髪

まぶたにかくれた
ひとみの円み

まつげの重なり
あたたかな頬

眠る唇の熱さまで

あなたの
すべてが
生き生きと

生きる 熱を
わたしに
つたえる

目をとじて触れる
うつくしい
ひとよ

よろこびと 情熱と
挫折 が
ひたむきに刻まれ

ほんとうの かなしみは
その奥に しずかに
しまわれた

あなたの
みえない
顔 を

わたしは
愛します。



‡闘いの疲れを癒す、
 束の間の眠りに。
 彼の、素顔。
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