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あることがきっかけで、
劇場版ガンダム00の公開直前から、
詩を書き始めました。

書いた詩の底には、しぜんと、
グラハム・エーカーという、
ガンダムと戦い続けることで、
自分自身に挑み続けたひとの
存在がいつもありました。


私がほんとうにグラハムのことを
解りたいと思ったのは、
とても遅かった。

二期の22話で、彼が刃を握り、自決を思う場面。
はっとしました。

このひとは、そこまで思いつめていたのだと、
初めて思いました。


本編の放送が終了した春、
ドラマCDAを入手しました。
グラハムのことを、
もっと知りたかったから。


決して自分一人で、
彼を理解していった訳では
ありません。

本編ではほとんど語られない、
グラハムの内面を知る、
唯一の手掛かりと言っていい、ドラマCDA。

孤児であったこと。
子供の頃から憧れていた
空を飛ぶために、
軍に入ったこと。
上官殺しと心ない言葉を
投げかけられるに至った経緯。

彼の、今まで見えなかった顔を、
少しずつでも知ってゆくには、
私よりも、ずっと以前から、
ずっと深くグラハムを愛してきた人と、
このドラマCDAをめぐって、
語り続けることは、不可欠でした。



今でも、ほんとうにグラハムのことが
解ったのかと問われれば、
心許ないです。

完全に解ることなど、
できないのかもしれない。
それでも、やっぱり、
彼の生きた軌跡を、
もっと知りたい。

彼の孤独を。
彼の愛情を。
彼の哀しみを。

もっと、感じられるように。

その人の心の、
見えない部分まで、
思いをめぐらせなければ、
ほんとうには理解できない、
心に近づくことはできない。


アニメにせよ、漫画にせよ、
ある物語のキャラを理解するのは、
基本的に生身の人間に対するのと同じだと、
私自身は思っています。

いえ、今までそのことを
ほとんど意識していなかった
私に、はっきり気付かせて
くれたのが、
グラハムでした。


そんな思いで、一連の詩を書きました。


当初は、公開するつもりもなく、
別所に投稿していましたが、
グラハムを愛し語り続けてきた方の勧めにより、

このブログで公開することにいたしました。

一歩を踏み出させて下さった
その方に、心から感謝します。





初出・2010/12/17 フォレストブログ
 

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