ゼルダの伝説〜神々に選ばれし者〜
□第4章
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「デクの樹サマ!!」
デクの樹が亡くなってすぐ、でかっ鼻の男の子が現れた
男の子はデクの樹を見てからキッと私たちを睨みつけてきた
「おい、何でデクの樹サマが枯れてるんだヨ!!もしかして、そこのよそ者がいるせいなんじゃないのか?!」
彼は目に涙を浮かべ、大声で叫ぶ
私の……せい……?
私がいるから……デクの樹は死んでしまったの……?
「よそ者はこの森から出て行け!!」
そう言うと、彼は集落の方へと走り去った
「ティアお姉さん………」
リンクは何とも言えない表情をしている
そりゃそうか
私がいなければデクの樹は死なずに済んだのかもしれない
「ティアお姉さんのせいじゃないよ」
「え………」
リンクが真剣な眼差しでそう言った
「デクの樹様が死んじゃったのはティアお姉さんのせいじゃなくて、呪いを掛けたゴーマのせい!だからティアお姉さんは悪くない!」
そう言うとリンクは私に抱きついた
私は抱きついているリンクの頭を優しく撫でながら「ありがとう」と言った
ありがとう、リンク
君のおかげで、少しだけ心が救われたよ………