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□大切な人
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『中国竹林に来るのも久しぶりだなぁ』


超魔神との戦いを終え、久々に中国竹林に帰ってきた冒険者の名無しさん。次の冒険に出るまでには少し時間がかかるとナビィから告げられ、それならと竹林にいる”彼”に会いに行こうと決心して、ようやく中国に到着したところだった。宿泊をする小屋に荷物を置き、恐らくいつもの所で寝ているであろう”彼”のもとに向かっている最中だ。


『 (早く逢いたいなぁ)』

急いでその場所に向かった。



***



しばらく進むと木の幹に寄り掛かりながら空を見上げている者がいた。それは名無しさんが逢いたかった”彼”である・・・。


『猪八戒!!』


そう呼びかけて名無しさんは彼に近づいた。


「お前、帰ってきたのか」
『うん。さっき到着したばっかりだよ』
「そうか」


そう一言二言会話をして、名無しさんは彼の横に座った。座ってから少しして彼は名無しさんの肩に手を回して少し引き寄せた。疑問に思った名無しさんは彼を見上げた。そうしたら


「また長旅で疲れてんだろ?肩貸してやるから少し寝てろよ」
『でも・・・』
「起きたら可愛がってやっからよ。だから今は寝てろ」


確かに身体が疲れていた名無しさんはお言葉に甘えて少し寝ることにした。



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