カルテット☆ヴァンパイア
□始まりは些細なことで
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「皆ありがとー!!
また僕たちに会いに来てね☆」
「ありがとうございました。
皆さんの前で歌えて、とても楽しかったです!」
「またいつかお会いできると…… 心待ちしております」
「じゃーな!!」
「お疲れ様でした!!
大成功でしたね!!」
「お疲れちゃーん。
これでまた僕たちの人気が上がっちゃうね☆」
無事にコンサートが終わり、先輩たちが楽屋に戻る。
約3時間歌って踊り、会場の皆とゲームしたり、ほとんど休憩がない中やったけど、無事に終わって皆ホッとしてるみたい。
「このあとはもうないよね?
僕は先に帰りたいんだけど……」
「俺も早く飯が食いてぇ…」
「アレキサンダーの散歩に連れていかなくてはならん」
「えー!!!
皆で打ち上げしようよー!!
無事に終わったんだしさ!!」
寿さんだけまだまだ元気があるようで……。
ピョンピョン跳び跳ねて……足つるんじゃ……
「いたたたたっ!!!
あ、足がつった……!!」
やっぱりつったよこの人。
「大丈夫ですか……?
マッサージするんでそこに座ってください」
「あはは………ありがとね真由ちゃん」
寿さんを椅子に座らせ、靴を脱がして足の裏から脹ら脛を揉んでいく。
すごい痛いみたいで黒崎さんの腕を掴んでる。
黒崎さんはすごい嫌そうな顔してるけど………
「だいぶ解れてきましたよ」
「真由ちゃんマッサージうまいね?」
「そうですか?」
「うん。
もう全然痛くない☆」
立って足をプラプラさせる。
治ったみたいでよかった。
「じゃあ、このあとの予定の紙を配って今日は解散です」
紙を配っていると指先にピリッとした痛みが走る。
「………あ…紙で切れちゃった……」
「「「「!!」」」」
「絆創膏持ってたかな………」
バッグに手をいれて絆創膏を探していると4人の雰囲気が変わる。