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□女子マネが欲しい
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−永四郎視点−


「えーしろー!!」


名前を呼ばれ振り向くとそこには平古場君と甲斐君がこっちにむかって走ってきていた。


「何ですか、二人とも」

「永四郎。やーに折り入って頼みがある」


珍しく真面目な顔をして甲斐君が言った。


「永四郎....わったー、女子マネが欲しい!!!」

「...............はい?」

「だから、女子マネが欲しい!!」


甲斐君に続き平古場君も真面目な顔で頼んできた。

...まったく一体何かと思ったらそんな話ですか。


「...却下です。」

「「えーー!!!!」」

「大体、我が部には女子マネなど必要ないでしょう?新垣君がいるじゃないですか」

「そうだった!!!!!」

「やーそれ本気で言ってるのか?」


バカな甲斐君は素直に騙された。
しかし平古場君は気付いたようで甲斐君にツッコミをいれていた。


「バカですね」

「バカだな」

「ぬーいっちょーが!!!わんはそんなにバカじゃないさ!!」


甲斐君が頑張って反撃しているが、気にせずに早く練習を始めさせないと...


「じゃ、早く練習しなさいよ。じゃないとゴーヤ食わすよ」

「げっ、それだけは勘弁...じゃなくて!女子マネが欲しいやんに!!」


ちっ。話をそらせなかったか


「やったーは今さら何を言ってるんですか。女子マネなんて必要ないでしょう」

「いやいや。ちゅらかーぎー女子マネが入ることによってわったーのやる気が急上昇!!」

「それによって大会でも優勝できるかもしれないさー」


まったく、簡単に言ってくれますね...
そう簡単に女子マネが決まるわけがないでしょう。
まず我々比嘉中テニス部には...


「まず監督が許すわけないでしょう」

「だるなー...女子はみんな知念にビビってテニス部には近づかないしな」

「晴美ちゃんは女子生徒嫌いだしなー」

「なのにモテるし」


なぜか二人は落ち込みはじめた。
そして少し離れた所に行きなにやらコソコソと話はじめた。

あとでゴーヤーでも食わせましょうかね...
 

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