めいん
□不器用なkiss
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『あったかいねぇ』
屋上に出るや否や呟く○○
『でも、焼けちゃう!』
「…」
『西くん、日焼け止め持ってない?←』
「持ってるワケねーだろアホ○○」
『だ…だって西くん白いから…』
「ぎょーんされた『はい黙る』
「焼けたくないのに昼屋上で食べたいて言ったのどこの誰だよ」
『あたし』
「…てか人いないな」
『あたしたちだけだね』
「あぁ」
『こうゆうとこ来る人って、逃げてるのかな?クラスから』
「逃げてるっつーより、居場所がないんじゃねーの」
『西くんは、逃げてるってより、相手にしてないんだよね、クラスの愚民…?たちを』
「騒々しいんだよ、あの連中」
『でもクラスに居る権利は皆平等でしょ?』
「なら屋上に入る自由も皆平等だな」
『ならあたしたちは、自由人なんだねっ』
「なんだそれ」
『西くんとお昼一緒に過ごせる権利はあたしだけにある』
「じゃあ○○は俺が独占していいってワケ?」
『ちょ』
「もう遅ェ」
ちゅ
いつもよりあったかい
それでいて
ほのぼのとした時間
あたしはこの居場所が好きだ