めいん
□奏多くんとパリ
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「ねぇ奏多、私パリ行きたい!」
「パ、パリ?」
隣でテレビを見ていた○○ がいきなり言った
「なんか、夜のエッフェルとかロマンチックだし!
行こうよ奏多〜」
「うーん、そういえば○○と海外行ったことないしな、
計画立てるか!」
「やった!楽しみー!」
奏多は飛行機のチケットと
ちょっと高い豪華なホテルを予約して
私はパリの雑誌を読んだりして
デートのコースを練ったりしてた
それから二人でパスポートも取りに行って
あと色違いで同じブランドのキャリーケースも買って、
あたしの気分はウキウキだった
夜の飛行機で夜間飛行
東京の街がキラキラしてて
きれいだね、って言う奏多の横顔
あたしは奏多の方に見とれてた
○○に起こされた
もう到着したらしい
俺たちは軽い朝食をとって
飛行機を降りた
「わーすごいすごい!」
パリの街の中ではしゃぐ○○
「ほら、はぐれんだろ、」
と、手をつないだ
「あ、りがと//」
服がいっぱい並んでる街のウィンドウ
「ここ、入ろ?」
○○に手を引っ張られて入った店
キラキラ目を輝かせて服を見てる○○
「試着してくるねっ」
そう言ってカーテンを閉めた
カーテンから出てきた○○は
「どうかな…?」
って照れくさそうに聞いてきた
ピンクの華やかなドレス
おい…胸元開きすぎだろ←
でも
「可愛いすぎ。
似合ってるよ//」
……反則。
チュ
不意におでこにされたキス
あたしはドキドキして
「お、お会計してくるね?」
どぎまぎしちゃった
すると奏多
「俺が買ってやるよ」
って奏多からのプレゼント
ショッピングバッグもキャリーケースも
奏多が持ってくれて
なんか、今日やけに優しいなぁ//
嬉しくて奏多の腕につかまった
パリ旅行最後の夜は
エッフェルが見えるホテルでディナー
あたしは
今日奏多が買ってくれたドレスを着て
ちょっとおめかししてた
「楽しかったね、奏多!」
「うん、○○と旅行行けてよかった、
ありがと。
…あのさ、○○」
「なに…?」
「俺たち……結婚しない?」
目の前にはキラキラの結婚指輪
あたしは嬉しくて、涙が出た
「っ…はい!」
「○○」
呼ばれるのと同時に
塞がれたあたしの唇
幸せな時間だった
−次にパリに訪れたのは
奏多とあたしの結婚式
ここが思い出の場所だったから
きっとわたしたちは
世界でいちばん幸せなカップルだと思う
End.