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□♡君は俺のもの♡
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私の学校の同じクラスには成瀬結翔という王子様のような人がいた。


容姿端麗で勉強も常に学年トップ。
とにかく何でも出来てしまうすごい人で家もお金持ち。


彼に夢中になった女の子達はたくさんいた。成瀬君は成瀬君に夢中になってる女の子達全員の事を愛してくれていた。


しかし、ある日を境に成瀬君の様子がおかしくなって突然結婚までしてしまい成瀬君の人気は衰えることはなかったけど成瀬君の隣は一人に収まった。



学校内はそのことでだいぶ落ち着いた。



「あー…結翔様ともうエッチ出来ないなんて寂しいよー」

「もう…今度はちゃんと好きな人とちゃんと付き合いなよ」

友達の杏(アン)は成瀬君の方を名残惜しそうに見ていた。
よく、私と杏と萌で一緒にいることが多いけど杏以外は成瀬君ファンではないので温度差があった。

「若葉(ワカバ)って成瀬君に全く興味ないよねー」

「そういう萌だって吉野君しか興味ないんでしょ?」

「ふえッ///そ、そういうわけじゃ…一応成瀬君の事カッコイイって思ってたもん!」

「ほら!結翔様はみんなの王子様なの!」

「私の王子様は一人だけだもん…」

「あれでしょ?隣のクラスの学級委員の…あんなののどこが良いの?」


そう私には好きな人がいた。


「カッコイイもん!それに優しいし…」

「優しさでいったら結翔様も負けないわー」

去年同じクラスだった祐一(ユウイチ)君。

今でもたまに話したりして、今日も一緒に帰る約束をしていた。


「え、えーっと!あたしは若葉のこと応援してるよ!」

「萌ー…ありがとう」


そんな事をしていると、先生が来てホームルームが始まる。
 
「ホームルーム始めるぞー……えー…こんな時期ですがうちのクラスにまた転入生が入ることになりました」




本当…なんでかな?
この前、桜ちゃんが成瀬君のコネで入ったばかりだ。

若干先生も疲れてるんですけど…


そして、教室に入ってきた。


うわぁ……また女の子達が騒ぎそうな…あ、少し好みが分かれるかもなぁ。

王子様のような成瀬君と違って見た目はワイルドな感じ。

背も高いなぁ…


「虎之助(トラノスケ)!?何でここに!?」


成瀬君が珍しく声をあげた。


「よー!結翔君ー?ずーっと俺の事避けてるから来ちゃったよ……桜、久しぶりだな?また可愛がってやるからな」

「虎之助様ッ…はうぅッ……」


知り合い?

なんか厄介な事が起きてるような気がするけど…私には関係ないはず。
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